後継者不在の企業に優秀な若手経営者を提供
山口フィナンシャルグループは2月10日、同社とJapan Search Fund Acceleratorが設立した事業承継ファンド「YMFG Search ファンド」にて、第1号案件を実行したと発表しました。

同ファンドでは、後継者不在の企業に対する優秀な若手経営者の提供に取り組み、4人のサーチャー(若手経営者候補)に投資しています。
今回、同ファンドでは第1号案件を実行。出資先サーチャーの渡邊謙次氏が株式会社塩見組の全株を取得し、塩見組の代表取締役に就任したということです。
第1号案件の内容
塩見組は創業64年になる北九州の土木工事業者。主に西日本エリアで大型基礎杭打ち工事や海上改修工事などを行っています。現社長は約20年間、経営を担ってきましたが、高齢となり、後継者不在となっていました。
塩見組の従業員は42名。会社の存続と従業員の雇用維持を第一に考えた社長は、同ファンドの活用を検討。2018年12月の「第1回Search Party」で渡邊氏と面談して以来、約1年に亘り渡邊氏への事業引き継ぎについて交渉してきました。
渡邊氏は中小企業の経営経験があり、海外MBAも保有しています。塩見組の可能性と将来性に魅力を感じた渡邊氏は、自身の能力や塩見組の将来へのビジョンなどを現社長に訴えてきました。
現社長はこのような渡邊氏の情熱に触れ、考え抜いた結果、塩見組の全株譲渡を決意したということです。
(画像は山口フィナンシャルグループ・ホームページより)
▼外部リンク
山口フィナンシャルグループニュースリリース
http://www.ymfg.co.jp/news/assets_news/news_0210_1.pdf