2000年代後半に設立された事業コンサルティング系M&A仲介会社として、近年大きな成長を見せ、一流の仲介業者の仲間入りを果たした存在がフロンティアマネジメントです。
東証マザーズへの上場も果たしているフロンティアマネジメントですが、この会社にはどのような特徴や強みがあり、それをクライアントに還元しているのでしょうか。
フロンティアマネジメントの概要や特徴を紹介すると同時に、M&Aの成功事例やクライアントからの口コミも交え、会社について詳しく解説していきます。
目次
フロンティアマネジメントの成り立ち
フロンティアマネジメントは、複雑化・高度化する経営課題の総合的な解決を目的として、2007年に東京都港区で設立されました。
2011年には、成長する中国市場への進出を目指す日本企業に向け、経営コンサルティングやM&Aの成立機会を創出することを視野に入れ、現地に連結子会社を設立します。
翌年にはシンガポールにも拠点を作るなど、アジア市場開拓を強く意識した運営に舵を取り、クロスボーダー案件のM&Aも続々と成立させています。
現在は名古屋、大阪、長野の国内3拠点に加えて、ニューヨークにも支店を展開するなど、国内外を問わずに、企業同士を結び付ける潤滑油としての機能を果たす企業として有名です。
フロンティアマネジメントの特徴
フロンティアマネジメントには、各分野の業界に精通したスタッフが一堂に会しているため、ワンストップ型で一貫した企業支援を行えることが最大の特徴です。
M&Aアドバイザリーという立場のみならず、経営コンサルティングという面でも一流の知識と実績を持つスタッフが在籍し、企業に合わせた柔軟なバランスで対応しています。
メインターゲットとしているのは大企業における一部署やグループ会社、上場中堅企業、地方中核企業と、中規模な事業を営んでいる顧客です。
コンサル支援、経営者は県、ファンドによる資金支援、法務、PMIと包括的な対応を行っており、すべての作業を一任できることが長所と言えるでしょう。
人材ポートフォリオの圧倒的な充実
フロンティアマネジメントにはさまざまな分野に詳しいスタッフが所属しており、人材ポートフォリオが圧倒的なほど充実しているという強みがあります。
全体の32%がコンサルタントや産業アナリストで構成されていますが、事業会社、投資銀行、会計士・税理士、弁護士とさまざまな個性が結集しているのが、フロンティアマネジメントです。
各分野のトップを走る企業に勤めていた実績を持つスタッフも多く、前職の経験やノウハウを前面に生かした対応に期待できます。
細かな決断が迫られる場面では、専門家の間でも意見や主張が分かれることが多く、いくつかの会社を利用しながら、企業として一つの方向性を示すことは極めて困難です。
その点、フロンティアマネジメントへの依頼を行えば、各分野に詳しいスタッフが密な連携を取り、企業が落とし込みやすいプランとして組み立てることに期待できます。
実績が豊富で、リピート企業が多い
M&Aに関連する企業に限った話ではなく、サービスの品質が優れているかどうかの指標として、リピート率は極めて大きな指標として参考にできます。
フロンティアマネジメントでは、ここ数年の受注のうち約6割以上がリピート案件というほどリピーターが多く、さまざまな企業から信頼されている仲介会社です。
その結果として、2011~2018年度のM&A取引件数ランキングにおいて、三井住友や野村、モルガン・スタンレーなどの大企業に次ぐ第7位という実績を誇っています。
ここまでのリピートと実績を集めている要因は、企業価値を最大限に引き上げられるビジネス戦略、ビジネスプランの策定が優れていつからに他なりません。
M&Aで売り手に回る企業に対しても、まずはコンサルティングによる企業価値向上を優先しており、優れた企業を取り扱っているという事実が信頼を集めているのです。
事業再生を最大の軸として長年の営業を続けてきただけに、コミットメントの強さにも自信を持っており、関連するすべてのサービスにおいて意識を徹底させています。
10~20年という長期間、同一業界に携わるスペシャリストが揃う
テクノロジーを筆頭に電子デバイス、機械、メディア・エンターテインメント、流通、サービスなど、各分野の専門家がフロンティアマネジメントのスタッフとして在籍しています。
これらのスタッフは、10~20年という長期間にわたり、同一業界に携わり、常に動向を監視してきたスペシャリストばかりです。
クライアントの業種に合わせ、各分野のスペシャリストが担当者として各プロジェクトに配置されるため、専門性の高い事業改善やM&Aを目指すことができます。
彼らが持つ経験や知識をそのままに還元するだけではなく、優れた洞察力を生かして業界の将来を見通し、ベストな決断を下すための後押しを受けることが可能です。
フロンティアマネジメントによる成功事例と評判、口コミ
実際に、フロンティアマネジメントによる成功事例と評判、口コミをご紹介します。
食品メーカー同士で行ったM&Aの事例
国内市場が飽和状態に陥ったことによって、食品メーカーであるA社は業績不振に陥ってしまい、フロンティアマネジメントへの相談を持ち掛けました。
ここでフロンティアマネジメントが実行した解決策は、グループ内で行っている事業の統合支援、そして中期事業計画の策定です。
会社の価値を一定以上に高め、経営を立て直した状態でM&Aを進め、結果として同じ食品メーカーのB社とマッチングし、M&Aの成立に至りました。
結果として、経営難は解消されており、クライアントはフロンティアマネジメントによる分析資料を活用しながら、事業拡大に向け邁進していると言います。
M&Aの経験に富んだ企業の結び付きに期待する経営者から人気
フロンティアマネジメントにリピーターが多いことは既にお伝えした通りですが、それはつまりM&Aの実績が豊富な企業との結び付きに期待できるということを表しています。
そのため、M&Aを実施した後の反応がわかりやすく、信頼できる買い手を探したいと考える経営者から、フロンティアマネジメントは人気です。
買い手の立場としては、フロンティアマネジメントは海外企業の情報網も強力に有しているため、クロスボーダー案件の成立に期待できます。
M&A成立後のアフターケアにも定評がある
M&A成立をゴールとして考える仲介会社も存在する中で、フロンティアマネジメントではアフターケアに対しても万全の姿勢で取り組んでいます。
事業を譲り渡した後も経営に携わり、事業規模の拡大に一役買っていることは、先に紹介した食品メーカーのM&A案件を眺めるだけでも明らかでしょう。
コミュニケーションを図ることが難しいクロスボーダー案件のM&Aに対しても、フロンティアマネジメントがクッションとしての役割を果たしています。
まとめ
フロンティアマネジメントが最大の強みとしているのは、各分野で10~20年以上というキャリアを持った、専門知識を持つスタッフを多数擁しているという点です。
リピート率が高いこともフロンティアマネジメントの特徴であり、ビッグネームに割り込む形で、2011~2018年度のM&A取引件数ランキングで上位に位置しています。
企業の価値を高めたうえでM&Aを実行し、アフターケアにも力を注ぐというワンストップサービスの評価も高く、人気を後押ししています。