経営コンサルティングサービスのほか、シックスシグマ導入サービス(後述)などでも実績を上げている企業として、「ジェネックスパートナーズ」は知名度を高めています。
M&A仲介会社としても活動するジェネックスパートナーズですが、競合他社とはどのように差別化を図り、独自の強みを押し出しているのでしょうか。
ジェネックスパートナーズを利用すると得られるメリットをはじめ、会社としての概要や、M&Aに関連するクライアントからの評判を紹介していきます。
目次
ジェネックスパートナーズの成り立ち
「ジェネックスパートナーズ」は、2002年11月設立の企業であり、眞木和俊氏と大池拓氏の二人がシニア・パートナーとして社を引っ張っています。
ジェネックスという社名は、変革の遺伝子という意味の「Gene」と、広めるという意味の「Expend」を掛け合わせた言葉から付けられた名前です。
ジェネックスパートナーズでは「6つのValue」を企業理念に据えていますが、特に着目すべきなのは「クライアントへの敬意」でしょう。
立場として上になることが多いコンサルティングという業種ですが、己を戒める言葉として理念に取り込むことによって、クライアントにとっても気持ちの良い取引を実現させています。
また、Genex Magazineと銘打って、不定期で経営に関するメールマガジンを無料配信していることも独自の取り組みとして注目すべき項目です。
ジェネックスパートナーズの特徴
ジェネックスパートナーズの主力事業となっているのが経営コンサルティングサービスであり、専門性が高く、クライアントの特性に応じたソリューションを提案中です。
とりわけ特徴的なのは、経営層に対してだけ変革のアドバイスを行うのではなく、関係者全員が成長できるような改革を意識していることです。
現場全体のレベルが底上げされるほか、士気を高められることにもなり、組織としての強みを補完して補強できることがクライアントにとっては大きなメリットです。
ジェネックスパートナーズは事業診断から戦略策定、変革に向けた実行支援を行った後、M&Aによって更なる成長を目指すという序列の対応を得意としています。
買い手企業の立場に立った取引としては、買収完了後の組織統合などを指導するPMIにも精力的に取り組み、円滑なM&Aの実現を後押ししています。
世界各国でのM&Aに対応できる力を持っている
ジェネックスパートナーズでは、グローバルパートナーとしてCordence Worldwideを迎えており、世界各国の企業と結び付いたM&Aに対応できる力を備えています。
業種を問わず、これからの時代は世界に目を向けたM&Aが極めて重要になり、戦略の一環として取り入れられるかどうかが将来の成長の有無を左右します。
例え中小企業であったとしても、海外企業との連携を深めることによって、大企業にも負けることのない独自性の強い事業を推し進めることが可能になるのです。
ジェネックスパートナーズでは自ら築き上げた海外とのルートをフルに活用し、会社の特性に合ったベストな提携先を国内外から選び抜いてクライアントに紹介しています。
シックスシグマの導入にも役立つ企業である
ジェネックスパートナーズでは、組織変革の方法論の一つとして、シックスシグマの導入を促進中です。
シックスシグマとは、1990年代後半米国モトローラ社が自社製品の品質レベルと日本企業の品質の高さの差の原因を追究する中から、体系化された手法で、一言で定義すると「事業経営の中で起こるミスやエラー、欠陥品の発生確率を100万分の3.4のレベルにすることを目標に推進する継続的な経営品質改革活動」
参照:東芝
人材育成の機会を増やすと同時に、財務的な効果も高められるとあって、多くのクライアントから前向きな評価を受けています。
シックスマグマを導入するメリットは、トップダウンの意思決定や役割分担を明確にできることであり、世界共通の肩書を持てることもポイントです。
課題の見える化や社内体制作り、課題設定に至る準備段階から、トレーニングやコーチング、成果確認といった工程もジェネックスパートナーズを通すことができます。
最終的には完全な自社化を目指すこともできるため、企業のレガシーを作るために導入を検討すべきシステムであることは間違いありません。
業種別に深いサービスを提供した実績を持っている
ジェネックスパートナーズが持つコンサルティングやM&A経験は幅広く、数々の企業に対して関りを持ち、さまざまな業種にノウハウを提供した実績を持っています。
例えば製造業では、グローバル自動車部品メーカーをはじめ、化学・素材メーカー、工作機器メーカーに向けて購買機能の強化、あるいは組織の再構成をもたらしました。
その他にも金融、小売り・サービス、エネルギー、通信・テクノロジーなど、業種に捉われることなく企業のレベルアップに関与しているという点も特筆すべき点でしょう。
特に注目しておきたいのは、大手外資系ファンドに対する支援も実施していることからも分かる通り、金融のプロからも信頼を勝ち得ていることです。
投資先企業のバリューアップ支援を通じて、関連するすべての企業に利益をもたらしており、その事実が連鎖的な支持を集める上で大きな要因として作用しているのです。
ジェネックスパートナーズによる成功事例と評判、口コミ
あきんどスシローへの支援
1皿100円の回転寿司として高い人気を誇る「あきんどスシロー」ですが、2011年9月までという会社の成長期に影で支えとなっていた存在がジェネックスパートナーズでした。
当時は経営企画部が存在しなかったというスシローですが、その代替役を担っていたのがジェネックスパートナーズであり、頻発する経営課題の同時解決を一任していたと言います。
ジェネックスパートナーズへの評価として「クライアントの現場と共に汗をかいてくれた」という評判を下すなど、口コミの内容は極めてポジティブです。
経営企画に関するアウトソーシングだけに留まらず、「多方面での重層的な支援をしてくてる最高のパートナーだった」と、専務執行役員の加藤智治氏は語っています。
企業価値を高めたいという考えを持つ経営者から評価が高い
ジェネックスパートナーズは、どちらかと言えばM&Aに固執するタイプではなく、コンサルティングに重きを置いて企業価値を高めることを優先する会社です。
M&Aの実績が少ない訳ではありませんが、M&Aありきで仲介会社を探す経営者よりも、まずは経営状況の改善を目指す経営者からの人気が高くなっています。
特に評価されているのはスタッフの物腰の柔らかさであり、偉そうな態度を取らない、現場目線で対応してくれるといった好意的な意見が目立つことが特徴的です。
最終的にM&Aという道を選んだ企業においても、「予め企業価値を高められたことが良い売却に繋がった」というコメントが示す通り、M&A締結前から躍動する会社であることが分かります。
中小・大手を問わずさまざまな企業を担当した実績を持つことから、安心感を持って依頼ができたというクライアントの声も印象深いものです。
まとめ
「ジェネックスパートナーズ」は、経営コンサルティングに対して自信と実績を持っている企業であり、第一に顧客の企業価値を高めるための取り組みを行っています。
一方で必要と判断した場合にはM&Aにも積極的に介入しており、海外企業とグローバルパートナー契約を結び、国外の企業とM&A成立を目指すことも可能です。
業種に縛られることなく、各分野で日本を代表する企業をクライアントに持った経験を有していることから、経営者からの信頼も厚いことが会社の評判から見て取れます。