経営者の高齢化によって中小企業庁から中小企業の大廃業が囁かれて数年が経過しました。
2025年までに中小企業の3分の1にあたる127万社が廃業の危機にさらされています。
関連:大廃業時代とは?中小企業の跡継ぎを含めた後継者不足問題の深刻さと有効な対策。
親族や従業員に後継者がいれば事業承継を実施できるのですが、いない場合は廃業を考えている経営者も多いかと思います。
そこで第三の選択肢として注目されているのが会社売却による第三者への事業承継です。
会社を売却する際に心強い味方となるのがM&A仲介業者です。
最近話題のM&A仲介会社FUNDBOOKもM&Aによる事業承継を促進するために設立されたプラットフォーム「ファンドブック」を運営しています。
本記事ではFUNDBOOKを、サービス内容や評判、料金など複数の観点から紐解きます。
FUNDBOOKと更に先鋭的なサービス(→ジャンプ)について知っていただきたいと思います。
目次
FUNDBOOK(ファンドブック)とは?概要やサービス内容などを紹介
FUNDBOOKは、2017年8月7日設立のM&A仲介会社です。
東京都港区虎ノ門ヒルズに本社を構えており、資本金20億円という恵まれた資本を背景に多くの企業買収を助けています。
ファンドブックの設立の背景としては中小企業の廃業危機をM&Aで少しでも解決したいというものでした。
ファンドブックの強みは従来のM&Aの概念を覆すインターネットを使ったマッチングサービスです。
「プラットフォーム×コンサル」による次世代M&Aマッチング会社
FUNDBOOKのメインはインターネットに構えたプラットフォームとアドバイザーによるコンサルティングの両立です。
インターネット上で売却希望の事業者と買収希望者のマッチングを行います。
そこにM&Aアドバイザーが入り、互いの理想の交渉条件をすり合わせて契約成立へ持って行きます。
コンサルティングだけでは理想の買収先を見つけづらく、マッチングだけでは相手の素性が分からないためにトラブルのリスクもありました。
FUNDBOOKの「プラットフォーム×コンサル」のコンセプトがそれぞれの欠点を補いあっています。
他にもマッチング型のプラットフォームを提供しているサービスは以下があります。
【M&Aマッチング型プラットフォームサービス】
ただ、アドバイザリー型とプラットフォーム型を兼ね備えているのがFUNDBOOKの特徴といえるでしょう。
会社売却と買収の各希望者が同時に情報発信
FUNDBOOKのマッチング部分は多くの売却または買収希望者による情報発信の場です。
会社を売りたい側にとっても買いたい側にとっても選択肢が多く交渉成立後の事業を進めるのに大切な参考情報が多く見られます。
幅広い選択肢から良質な交渉相手を見分けられればM&Aをスムーズに進められます。
マッチングに現れた企業の特徴を確かめ、売る側にとって事業を任せやすいところや買う側にとって受け継ぎやすいところがわかります。
関連:中小企業の会社売却、事前準備からM&A完了までの進め方を解説。
大手上場から中小まで数千社の利用企業がある
FUNDBOOKでは大手から中小まであらゆる業種の企業に門戸を開いています。
これまでの利用企業は数千にも及ぶそうです。
幅広い事業がFUNDBOOKに現れることで、特定のジャンルに絞って買収相手を求める人にも助かるでしょう。
一方で製造業など特殊な設備や機械を使っていて売却先が限られている事業者にとっても希望条件を探しやすくなっています。
利用企業が多いことは、M&Aに関わる事業者にとって理想条件を探しやすくなる要素です。
FUNDBOOK(ファンドブック)の特徴を口コミや評判から紹介
FUNDBOOKは本当に健全か気になる人も多いでしょう。
口コミや評判から考えられる5つの特徴を述べます。
メリットからデメリットまであるので、公平な思考で確かめられるでしょう。
廃業寸前の会社を救済できるチャンス
中小企業を中心に経営難や後継者不在を理由に廃業の時が迫る事業者は多いでしょう。
しかし、FUNDBOOKの新感覚のサービスを受けることで、売却先の選択肢に恵まれスッキリな気持ちで事業を引き継いでもらえるという評判が多いようです。
関連:赤字事業の会社は売れるのか? 買収価格に影響する要因と売却を成功させるために必要な施策を解説。
現代社会では人手不足やインターネット発達による既存事業の生き残りの難しさなどが問題になっていますが、
FUNDBOOKをきっかけに新しい仕事のあり方を見出せることもあるでしょう。
事業継承でハッピーリタイアメントを実現可能
会社の廃業には経営不振などのネガティブな理由だけでなく、定年や次のステージに心晴れやかに進むなどのハッピーリタイアメントもあります。
FUNDBOOKでマッチング先を探したら、経営者が自身より若く子どもに事業を継いでもらうような気持ちで会社を託せたという口コミも見られるようです。
成長中の企業であれば、株式譲渡代などの名目で億単位のお金を手にし次のステージへ気兼ねなく進めるケースもあるとされます。
充実のサポート体制も高評価
歴史の浅いFUNDBOOKですが、サポート体制はハイレベルと多くの評価を受けているようです。
この会社ではM&Aを知り尽くす専門家だけでなく、あらゆる業種に精通したスタッフがアドバイザーに加わっており、恵まれたサポートのもと交渉を進められます。
FUNDBOOKでは、最短で52日にしてM&A成立の事例もあります。(後で最短10日で成約した実績を持つM&A仲介について紹介します)
スタッフの優秀なサポート体制により、従来は長くかかるM&Aをスムーズに進められるのが魅力とされます。
売却・買収両側にとってメリットを実感できる
FUNDBOOKでは、売却、買収両方の側にとってメリットが強いという評価が見られます。
相談者の話をスタッフがしっかりと受け止めてくれ、誠意ある対応でM&Aにサポートしてくれるなどの背景が語られているようです。
M&Aでは、売却希望者よりも買収側の方が経営に対する知識に優れている場合が多く、都合よく買い叩かれて損を強いられた事業者も多かったようです。
しかしFUNDBOOKの誠意あるアドバイザーが間に入ることで、どちらにも得な条件での交渉成立を探れるとされます。
電話対応がスムーズでないというデメリットも?
FUNDBOOKでは、電話対応をめぐる不満の声も見られるようです。
この会社は設立から日が浅く、新感覚のサービスが中心のため、対応に不慣れなスタッフの存在も考えられます。
実際にFUNDBOOKの仲介によるM&Aの参加者には、社員の対応のまずさを感じた人もいるようです。
M&Aを仲介するスタッフも人間であるため、売却または買収希望者は対応の遅れを想定したスケジュール設定が重要でしょう。
FUNDBOOK成約事例を紹介
FUNDBOOKで成約したM&Aのうち、特筆すべき例を3つ紹介します。
個人経営の調剤薬局から事業エリア拡大中の調剤薬局グループへ
調剤薬局業界は医療技術の発展により近年目覚ましい成長を見せています。
中小企業がより規模の大きいグループの買収を受けるのはどの業種でもよくありますが、調剤薬局業界では特に顕著のようです。
こちらのケースは個人経営のオーナーが引退を視野に入れてFUNDBOOKへ相談を決めました。
特定の病院とコネクションを持たない面分業薬局は売却先を選びづらいとされますが、今回の場合は約2ヶ月でのスピード成約が決まったそうです。
参照:FUNDBOOK事例①
重量貨物メインの運送事業から総合物流中心の複合企業へ
栃木県小山市にある株式会社南洲機興は、2018年9月にいわゆるコングロマリットである磐栄ホールディングス株式会社の買収を受け、同グループ傘下に入りました。
南洲機興は重量貨物運送をメインとしていますが、磐栄ホールディングスは物流に加え、再生エネルギーや植物工場を手がけています。
磐栄ホールディングスは2014年10月からの5年間で約30社を買収しており、会社存続を願う南洲機興の思いと合った格好です。
お互いの首脳が面談してから2週間で成約するなどのスピード解決が見られました。
参照:FUNDBOOK事例②
機械設備製造企業から物流企業へ
長野県の機械設備製造会社は、リーマンショックの影響で経営悪化に見舞われたものの、物流企業との初回面談からたった52日で買収決定に至りました。
機械設備製造企業のオーナーはM&Aを通し従業員の雇用機会を守りたかったそうです。
一方の物流企業側は事業拡大の真っ只中であり、お互いの思いが好意的に合ったことからスピード成約が決まったそうです。
「M&Aは面倒」という従来のイメージを覆す象徴的な事例でしょう。
参照:FUNDBOOK事例③
FUNDBOOKの利用料金は?
FUNDBOOKでは、相談料・着手金・月額報酬などは無料で提供されています。
関連:M&A仲介に支払う着手金など手数料の相場とは?M&Aを実施するなら知っておこう!
その他にも以下の事務を含めたサービスが無料で提供されています。
- 初期相談
- 企業価値算定(デューデリジェンス)
- マッチング方針策定
- M&Aのスケジュールの策定
- 買い手への打診資料の作成
- FUNDBOOKへの掲載
- 買い手との面談の設定
- 基本合意書、譲渡契約書の作成支援
- その他、税務、法務、労務全般サポート
有料なのは基本合意締結時の中間報酬とレーマン方式と呼ばれる成約金額に応じた成功報酬です。
レーマン方式は買収金額に応じて手数料が発生する仕組みの報酬体系となっています。
関連: M&Aの成功報酬は「レーマン方式」で計算!報酬はいくら?
事業の行方に悩む人々に寄り添うシンプルな料金体系も、FUNDBOOKへ気軽に相談できる理由でしょう。
FUNDBOOK(ファンドブック)のメリットを活かしデメリットを克服する先鋭的なM&A仲介業者とは?
今まで見てきたことを纏めるとファンドブックのメリットとデメリットは以下となります。
【メリット】
- プラットフォームとアドバイザリーの融合
- M&A進行にかかる手厚いサービス
- 「買い手」「売り手」ともに情報発信の場が豊富
【デメリット】
- 中間手数料と売却成立時の手数料が発生
- マッチングしても売却が可能とは限らず時間がかかる可能性がある
着手金や月額手数料はなかったとしても「売り手」にとってはできる限り手数料は1円も払いたくないのが本音ですよね。
更に、売却完了までに時間がかかってしまっては経営者のさらなる高齢化や事業環境の変化というリスクを負うこととなります。
メリットを残しながら「手数料」と「速度」というデメリットを克服できるM&A仲介会社として「会社即売.com」が登場しました。
「会社即売.com」は相談から売却完了まで完全手数料無料で最短で10日以内で売却した事例もあります。
強力な買い手を控えているため、たらい回しにされることなく売却可能か不可能かが短期間でわかるのが最大の特徴です。
手数料の強みだけでなく事業承継M&Aで重要な速度に定評があります。
以下で詳しく解説していますのでご覧いただければと思います。
まとめ
FUNDBOOKは、成功報酬のみの料金体系により、大手から中小まで業種問わず相談に訪ねやすいM&A仲介会社です。
従来のM&Aのイメージを覆すスピード成約の可能性もあり、スムーズな事業整理を叶えられます。
以上のポジティブな理由により、口コミでも高い評価が目立ちます。
現在、会社の売却や買収を考えているなら、FUNDBOOKは選択肢のひとつになりえるでしょう。