前田建設工業の連結子会社に
前田建設工業と前田総合インフラは3月13日、前田道路に対するTOB(株式の公開買い付け)が成立したと発表しました。
買い付け予定数の上限である2181万1300株を買い付け、これまで24.68%だった株式の所有割合を51.29%に高めました。なお、株式の買付け額は1株3950円で、総額約861億55万円での買い付けとなりました。
公開買い付けの決済開始日である3月19日付けで、連結子会社となる予定です。

敵対敵TOBから歩み寄り
前田建設工業は1月20日に、「老朽化する社会インフラ」、「建設市場の質と量の変化」、「デジタル化の加速」などへの対応強化を理由に、前田道路に対してTOBを開始すると発表しました。
しかしながら前田道路はこれに同意せず、敵対的TOBへと発展し、今後の動向に注目が集まっていました。前田道路は自社株式を総額約535億円(1株当たり650円)の特別配当や、NIPPOとの資本業務提携に関する協議を行うと公表して対抗してきました。
しかしながら3月に入ると、前田道路から前田建設工業へ協議を申し入れ、インフラの包括管理やPPP・コンセッション事業での協業が提案され、TOBが成立しました。
(画像はpixabayより)
▼外部リンク
前田建設工業株式会社、前田総合インフラ株式会社のプレスリリース
https://www.maeda.co.jp/