こんな買収は失敗する?会社買収に潜むリスクとは?

こんな買収は失敗する?会社買収に潜むリスクとは?

会社買収の基礎知識

こんな買収は失敗する?成功率を高めるべく、大企業・中小企業のM&Aに潜むリスクとその原因を失敗例で把握しよう。

 

会社の買収には常に大きなリスクが伴うものですので、慎重に進めなければなりません。

 

関連記事:近年は中小企業で盛んな「企業買収」とは?そのあらましとM&Aの目的・手法・敵対的買収の対策など事例を交えながらわかりやすく解説。

 

M&Aを検討している経営者は、会社買収に潜むリスクをあらかじめ想定し、リスク管理をしておくことが重要です。

 

今回は、会社買収に潜むリスクの分析と、どのような買収が失敗しがちなのかケーススタディを行い、最後にリスクマネジメントの方法についてご説明します。

会社買収のリスクを想定しておくことで、リスクを回避し買収を成功に導く準備をしておきましょう。

 

会社買収に潜むリスクとは?

会社買収には、どのような種類のリスクが潜んでいるのでしょうか?

ここでは、考えられる会社買収のリスクをあげてみますので、買収で起こりうるリスクを想定する際に、役立ててください。

 

買収価格が高騰するリスク

当然のことながら、会社を買収する際にはできるだけ安く買収したいものです。

しかし、交渉する中で買収価格が高騰してしまうリスクがあります。

 

買収する会社が価値のある会社だった場合はそれ相応の買収価格になるのはやむをえませんが、買収される側の経営者に足元を見られて、買収価格を吊り上げられないようにしましょう。

 

また、買収時に必要なM&A会社への報酬や調査費用などが意外とかかってしまうというリスクもあります。

 

買収額の交渉や必要経費の想定はしっかり行う必要があるでしょう。

 

関連記事:

 

資金調達に潜むリスク

買収に必要な資金を調達する過程で起こるリスクです。

買収のために資金調達する際に、社内のキャッシュフローを超える返済設定になってしまうリスクがあります。

 

また、資金調達に際して株主から資金を集める場合、株主から経営に口出しされる可能性は十分あります。

この時、株主の意向で経営方針を変更せざるを得ない状況に追い込まれる可能性もあります。

 

隠れ債務のリスク

買収した会社に隠れ債務が潜んでいるというリスクもあります。

買収後に隠れ債務が発覚すると、買収資金を失うだけでなく、さらに債務を抱え込んでしまうかもしれません。

 

このようなことがないように、買収前にしっかりと債務調査をしておく必要があるでしょう。

 

関連記事:簿外債務とは何か?買収側・売却側双方に生じる問題やその発見方法・解決策を紹介。

 

税金支払いのリスク

買収時には組織再編税制が適用され、適切に税金の支払いを行わなければなりません。

しかし、組織再編税制は非常に分かりにくく、誤った課税額を計上してしまうこともあります。

 

また、売り手企業が買収に当たり組織の再編を行っていた場合にも、組織再編税制が適用されるケースがあります。

売り手企業の課税内容が正しいかどうかも確認しておく必要があるでしょう。

 

買収後の会社経営に潜むリスク

会社買収のリスクは、買収時にのみ潜んでいるわけではなく、買収後の統合プロセスや事業を行っていく中にも潜んでいます。

会社買収後の統合プロセスは非常に難しく、社員は混乱し、取引先や顧客への影響もあります。

 

その中で統合プロセスに失敗し、のちの事業に悪影響を及ぼすリスクは十分にあります。

また、買収後に優秀な人材が流出してしまうなど、さまざまなリスクを想定しておかなければなりません。

 

こんな買収は失敗する!失敗しがちな買収のケースとは?

買収のリスクを想定するだけでなく、実際にどのようなケースで失敗しやすいのかを考えてみましょう。

 

企業文化が全く違う企業の買収

買収する際に、まったくの別会社として運営していくのではなく、合併して一つの会社にする場合もあります。

しかし、企業文化が全く違う企業同士が合併するのは、非常に難しいものがあります。

 

経営層の経営方針や社員たちの仕事のやり方などが全く異なる会社同士を一つに統合すると、最初はスムーズに統合できたようでも後でほころびがでるものです。

企業文化が違う企業同士を無理に統合しない、最初は今まで通り業務を行い社員の配置換えを少しずつ行って徐々に統合するなどの工夫をしましょう。

 

業務が属人化されている事業の買収

買収した企業の中で行われている業務が、完全に人に依存した属人化されていた場合、買収後に業務を引き継ぐのは至難の業です。

例えば、買収された企業内のキーパーソンが業務を仕切っていたが買収を機に退職した、社内にマニュアルなどが存在せずそれぞれ社員のやり方に任されていたなどのケースです。

 

買収前に仕事のやり方やマニュアルの存在などを確認し、キーパーソンの人脈によって仕事を得ていたなど属人化されている部分がないか調査する必要があります。

 

社員の士気が低い企業の買収

もともと買収される前から社員の士気が低い企業を買収しても、メリットは薄いでしょう。

ブラックな環境で社員が疲弊しきっている、経営者に魅力がなく社員がついてきていなかった企業は、買収を機にさらに社員の士気が低下する可能性が高いです。

 

また、雰囲気の悪い企業の経営を引き継いでも、思うように業績を上げられるとは思えません。

そのため、売上高や業務内容だけで買収企業を選定するのではなく、社員たちの仕事に取り組む姿勢や社内の雰囲気、勢いなども調査対象にすべきです。

 

売り上げはまだそこまで高くなく知名度も低い企業であっても、やる気のある若い社員が育ちつつある将来性のある企業を買収すれば、今後大きく伸びる可能性は十分あります。

 

事前準備や調査が不足している買収

ここまでは買収される企業に問題があるケースでしたが、買収プロセスに問題があり失敗するケースもあります。

それは、買収前の事前準備や調査が不足していた場合です。

 

買収する企業の経営状態や業務内容、人的リソースの質や量などの調査をしっかり調査せずに買収してしまえば、買収後の業務に問題が起こることは目に見えています。

 

財務調査や社員の調査などを十分に実施せずに買収すると、隠れ債務が発覚した、社員によるトラブル隠しが過去に発生していたなどの問題が後々に発覚する可能性があります。

 

買収前に必ずしておきたいリスクマネジメントとは

上記でご説明したような失敗を引き起こさないためにも、買収前に必ずしておきたいリスクマネジメントについてご説明します。

 

デューデリジェンスの徹底

買収前に買収する会社の調査を行うデューデリジェンスを徹底することが、買収の失敗を防ぐ最も有効な手段です。

デューデリジェンスには、主に以下のような観点があります。

 

  • ビジネスデューデリジェンス・・・会社組織や経営状況を調査する
  • ファイナンスデューデリジェンス・・・財務状況を調査してリスクを把握する
  • リーガルデューデリジェンス・・・登記事項などの法的な内容を調査する

 

買収時には、買収先企業のあらゆる情報を事前に調査しなければなりません。

調査観点は幅広く見落としがちですから、M&A会社も上手に使って買収先をくまなく調査しましょう。

 

関連記事:「デューデリジェンス(DD)」とは何か?種類や流れ、目安の期間に加え、行うべき理由を紹介。

 

企業価値評価の徹底

最も重要、かつ、最も難しいのが、買収企業の企業価値評価です。

 

買収先の企業がどのような価値を持つのかを、売上額や生産性などの定量的なデータだけでなく、優秀な人材の有無、仕事のやり方の質、社内の雰囲気の良さなどの定性的な情報から調べる必要があります。

 

しかも、買収される側は、買収に不利な情報をできるだけ隠そうとしますから、十分注意して調査する必要があるでしょう。

 

まとめ

会社買収に隠されたリスクや失敗しがちなケース、そして、買収前にリスク回避のためにしておくべきことをご説明しました。

買収で失敗を防ぐためには、十分な事前調査をすることが最も重要です。

 

しかし、十分に調査したとしても、買収時や買収後に想定外のリスクが潜んでいる可能性もあります。

会社を買収するということは、非常に難しい事業の一つです。

 

M&A会社を有効に活用して、失敗を防ぐ対処を十分に行うようにしてください。

 

関連:M&Aの形態の一つ「会社買収」の種類を手順やリスクを踏まえて解説

 

 

ー事業承継を考えている方へー

・会社を事業承継したいけど方法がわからない。

・事業承継をする相手を探したい。

こんな問題を解決できるサービスが「会社即売.com」です。

事業承継には様々な選択肢があります。親族間の承継、会社を他社に譲渡するなど。

・引退後の資金の獲得
・個人保証からの解放
・育てた会社の事業継続

上記を実現するべく、手数料無料で素早く売却できる「会社即売」にまずは相談してみましょう。

 

▷▷「会社即売.com」の詳細へ

-会社買収の基礎知識

Copyright© 事業承継プロフェッショナル , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.