ご自身で会社を経営している方は、今後、この会社をどういう方向に進めていけばよいのか、どのようにしたら売り上げが上がるのかと常に考えている事でしょう。
しかしながら、社長がいつまでも若いということはありませんので、社長の年齢とともに事業承継という問題が常に付きまといます。
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親族がいれば問題が解決するかもしれませんが、そういった親族もなく、ツテもない場合、どのようにしたらよいか、頭を悩ませることでしょう。
そこで現実的な選択肢というのが会社売却を通じた事業承継です。
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会社を売却する際に手助けとなるのがM&A仲介会社です。
数あるM&A仲介会社のなかで上場しているのは「日本M&Aセンター」と「M&Aキャピタルパートナーズ」と「ストライク」の三社のみです。
本日は上場M&A仲介会社に一角であるSTRIKEの特徴と実績、口コミ・評判、報酬体系をご紹介いたします。
当サイトではストライクの他にも中小企業の事業承継に適したM&A仲介業者をランキング形式でまとめていますので参考にしてみてください。
目次
株式会社STRIKE(ストライク)とは?
M&A仲介会社で、正式名称は株式会社ストライクです。
社長が公認会計士兼税理士でもある荒井邦彦氏。
1999年7月に設立し、2016年6月に東京証券取引所マザーズ市場に上場。
1年後の2017年6月には東京証券取引所市場第一部に市場変更しました。
拠点が東京本社、札幌、仙台、名古屋、大阪、高松、福岡の7拠点を展開。
事業内容は、M&Aの仲介のほかに、M&A市場SMARTの運営や企業価値の評価などを行っています。
※参考 :STRIKE 「企業概要」
ネット上でのマッチングサイトSMARTを運営するストライクの特徴
2016年に東証マザーズに上場し、2017年に東証一部に市場を変更したM&A仲介会社です。
STRIKEは早くからネットでのM&Aに注目し、企業と企業を結ぶマッチングを1999年導入、
現在はM&A市場では初となるネット上でのM&A市場SMARTを運営するなど、独自路線で業績を伸ばしている企業です。
ストライクは公認会計士と税理士が主体のM&A仲介会社ですがネットでのマッチングに早くから力を入れていたため、全体の3分の1がネットでのマッチングになります。
事業承継セミナーも積極的に開催し、売上が100億円以下の中堅企業のM&Aが得意です。
以下はホームページ上で掲載されている成約した案件一覧です。
またネット上のM&A市場SMARTを運営しているため、マッチングも通常ではあまり考えられないところとのマッチングも実現するなど広範囲での事業展開を考えた場合のM&Aも得意です。
ストライク(STRIKE)の実績
M&Aの件数は、全体で2017年には3000件を超えました。STRIKEは、以下の推移で成約件数が伸びています。
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
成約件数 | 26件 | 28件 | 27件 | 46件 | 55件 | 73件 |
上場しているM&A仲介業者の中では3番手ですが伸び率としては日本M&Aセンターに類するレベルとなっています。
2012年から2014年までは同じような件数で推移してますが、2015年には約倍の成約件数となり、それ以降、順調に成約件数が上昇しています。
2019年8月の決算説明資料によれば、2019年8月期は、成約件数が104件(前期比18.2%増)、売上高5077百万円(前期比35.6%増)、経常利益1889百万円(前期比39.4%増)となり、過去最高を記録しています。
ストライク(STRIKE)の評判・口コミ
STRIKEの口コミで多く見られるのが、丁寧なコミュニケーションを図っていることがうかがえます。
- 「1か月で4社と短い期間で色々な会社に合わせてくれたのが非常によかった」
- 「当社の風土と相手先の風土を理解し、スムーズに調整し、導いてくれたことも非常に良かった」
- 「相互理解が難しかったが、STRIKEの担当者が絶妙なコミュニケーションで上手に取り持ってくれた」
- 「他のM&A仲介会社でありがちな機械的な対応や強引に取り持つといったことはなく、不安を感じなかった」
- 「STRIKEの担当者が自社業界に精通していたこと、買い手企業と強い信頼関係にあったことでM&Aも非常に安心感があった」
STRIKEの社風も口コミ評判を見るととても良さそうです。
- 「プロ意識の高いメンバーが集まっている」
- 「個人事業主のような集まりだが、社員同士の関係は良好」
- 「ワーカホリックというわけではなく、雑談や部活動に熱心」
- 「仕事を自ら作り出していくという意識が強い」
STRIKEの職場環境の口コミ・評判も良いです。
- 「直行直帰可能で仕事をする場所を選ばない」
- 「残業が少ない」
- 「オフィスも集中できる環境が整っており、設備も不足を感じない」
- 「行動範囲が拠点ごとに制限されるわけではないので動きやすい
しかしながら、テレアポイント的な営業電話も日常的にかけているようで、以下のような悪い印象の口コミ・評判も散見されました。
- 「STRIKEからの電話。話の分かる人に代わってくださいと言われたので営業はお断りですと言ったら馬鹿にした口調でM&Aですよ、営業ではないですよなどと説明され、終始威圧的だった」
- 「他を当たってくださいといったら、それは社長の意思なのでしょうかといきなり言われても突然電話してきてこれでは信用できない」
- 「社長宛でしたが不在と伝えると御社にM&Aを要望している会社がある。興味があれば電話してほしいと伝言を頼まれましたが断りました」
- 「社長の来る予定はわからないと伝えるとガチャ切りされた」
- 「営業電話はかかってきますが、ここまでしつこい営業電話と失礼な企業は初めてです」
- 「社長いつならいますかとしつこい」
- 「企業名を教えられない会社から業務提携のお話がありますと言われても怪しくて話を聞けない」
- 「断ると必ず社長の意向ですか?と聞いてくるのでしつこい」
STRIKEを実際に利用した方や社員は、良い印象を持っている方、良い口コミ・評判が多く見られます。
ネット上で、M&Aのマッチングを売りにしている会社ですが、案件の新規開拓をするための営業電話もしているようですが、営業電話の口コミ・評判がお世辞にも良いとは言えません。
業務提携という話の性質上、どういう状況であれ、電話された企業側が身構えるのは必然ですので、営業電話はむしろ悪い印象しか持たれないといった印象です。
そのため、自社で運営しているM&A マッチングサイト SMART を利用するのが、お互いで齟齬が生まれず、良い取引ができるでしょう。
ストライク(STRIKE)の手数料・報酬体系
STRIKEの報酬体系は以下です。
着手金 | 100万円ほど |
報酬体系 | レーマン方式(移動総資産の1%~5%) |
最低報酬額 | 1000万円 |
レーマン方式とは、M&A仲介では一般的な方式で、取引する金額に応じて一定の報酬料率をかけて、報酬額を決定する方式のことです。
リーマン方式と呼ばれることもあります。
関連:M&A仲介への成功報酬は「レーマン方式」で計算!報酬はいくら?
例えば取引金額が5億円までは5%、取引金額が5億円から10億円までは4%のように、取引する金額に応じて報酬のパーセンテージが違います。
まとめ
M&A仲介会社であるSTRIKEの特徴と実績、口コミ・評判、報酬体系をご紹介しました。
事業承継問題は企業を運営していれば必ず突きつけられる問題です。
特に中小企業の場合、親族間のつながりが強いと親族以外の方に社長を委ねるのが困難を極めることも少なくないですので、
M&A仲介会社に間に入ってもらうのも選択肢の一つとして良いのではないでしょうか。
ストライクの他にも事業承継に適したM&A仲介会社を網羅的にまとめていますのでご覧いただければと思います。